住宅ローンのつなぎ融資とはどんなものなのか、かかる費用と対策について。
住宅ローンは、ローン契約を取り交わした時点ですぐに借りられるわけではなく、実際に借りることができるまで少々時間が必要です。今すぐに住宅購入のためにお金が必要なのに、融資の実行までに数日から数十日を要することがあります。つなぎ融資とは、このように住宅ローンが実行される前に行う一時的な借り入れのことです。
遅くなってしまう住宅ローンを待つのではなく、つなぎ融資の資金で住宅の手付け金や建築の着手金を支払い、後に入ってくる住宅ローンの資金でつなぎ融資を返済します。手付け金はつなぎ融資からの資金で払い、土地の登記をします。土地の登記をすませ、その土地を担保として提供することで、銀行などから住宅ローンを借りることが可能になります。
それから、つなぎ融資で借りた資金を住宅ローンからの資金で返済します。住宅ローンでも契約書を交わし、金利を支払うわけですが、つなぎ融資を受けるためにはそれとは別の契約書や手続き、金利が必要になってきます。新築で家を建てる場合、本来買い手が受け取るべき融資の資金を不動産会社が代わりに直接受け取り、その代わりに代金を払う前に登記を認めるという「代理受領」が可能な会社もあります。
つなぎ融資を利用すると、借り入れた日数の分金利がかかってきます。つなぎ融資の借り入れ期間は短期間ですがまとまった金額がすぐに必要な人のための融資ですから、その分金利は高めに設定されています。それだけでなく、印紙代、振り込み手数料、印鑑証明の費用、住民票の発行手数料など、さまざまな経費がかかります。
つなぎ融資の金利が年利2.4%だった場合、仮に融資額4,000万円とすると1日につき約2,630円の金利が必要になります。15日間かりたとすると、金利として支払う額は4万円弱になってしまうのです。こうした利息にもさらに印紙代がかかることになるので、つなぎ融資にはおおよそ5万円ほどの出費がかかってしまいます。
つなぎ融資で借り入れを行うと、12〜15万円もの出費がついてくることになるわけです。よく利用されるタイプの住宅ローンにフラット35というものがあります。フラット35では、最初の日が月の何日かが指定されています。このため、タイミングが悪ければつなぎ融資がどうしても必要になりますので、借り入れ金額だけでなく期日も含めた資金計画をシュミレーションしてみましょう。
短い間の融資でも、つなぎ融資を受けたからにはどうしても利息がついてしまいます。少しでも利息を安くしたいならば、期間を短くすることが返済総額を減らす道です。なぜなら、利息は日割りで計算されるからです。前もって住宅ローンの仕組みや利息のつき方、つなぎ融資について知っておくと、効率よく利用できます。
金融会社によっては、住宅ローンは組めてもつなぎ融資は組めないところもあります。できるだけ早い段階で、つなぎ融資をしてくれる金融業者などをチェックしておきましょう。つなぎ融資の利用期間を少しでも短くするには、住宅ローンの融資を早めに受けることです。現在最も使われている住宅ローンの1つであるフラット35は、融資をスタートさせる期日が決まっています。
利息を少しでも少額に抑えるには、金融機関のつなぎ融資の融資実行日が多いところを選び、できるだけ待ち時間を短くするという方法もあります。相手業者との交渉によっては、融資が決定するまで物件の引き渡し日を遅らせてもらうというやり方も可能です。不動産会社によっては、代理受領というシステムを採用するなどの方法で、つなぎ融資を使わずとも契約が可能なところも存在します。